☆トルコの民族舞踏について☆
トルコは諸文明や諸民族が興亡してきた歴史のるつぼな国です。
国土も比較的広く、現在は7つの国と国境を接しています。
エリアにより民族や伝承文化が異なる為、衣装や振付の特色も様々です。
実際には村から村へ何千種類もの民族舞踏があると言われています。
トルコ民族舞踏の代表的な幾つかをご紹介致します。
●HORA ホラ
南マルマラ海〜トラキア地方のEDIRNE・TEKIRDAGIなどのブルガリアとギリシャ
国境方面にて比較的テンポの速い流動的な踊りです。
男女が手を繋いだり腕を組んで膝を曲げながら踊ったりします。
トルコ国外ではバルカン半島へのトルコ移民にもホラが踊られています。
●ZEYBEK ゼイベック
マルマラ海〜エーゲ海〜西地中海エリア一帯で主に男性が踊ります。
オスマン帝国時代に支配下だったウズベキスタン人がエーゲ海方面に
移り住み広まった踊りです。
男性ダンサーはウズベキスタン語で力強い男性を意味する「エフェ」と呼ばれます。
男性たちが自分たちの勇敢さや英雄ぶりを表現しながら踊ります。
楽器はDAVUL・ZURNA・KAVAL・KEMENCE等を使い演奏します。
基本的に9拍子で、速いリズムとゆっくりなリズムに別れているのが特徴です。
地域により何百種も異なるゼイベックがあると言われ、その幾つかが以下です。
・AGIR ZEYBEK AYDIN周辺の男性によるゼイベック
・ASIL ZEYBEK エーゲ海エリアのゼイベック
・TEKE ZEYBEK 西地中海エリアの男女混合によるゼイベック
・KASIKLI ZEYBEK マルマラ海エリアでスプーンを使ったゼイベック
・KIRIK ZEYBEK BALIKEIR周辺のゼイベック
・COKERTME ZEYBEK BODRUM周辺のゼイベック
・ABDAL ZEYBEK キプロス島のゼイベック
●HALAY ハライ
中央黒海〜中部・南東部〜東地中海エリアの広範囲にて、
団結・協力を意味する為、結婚式などの祝いの場で必ず踊ります。
楽器はDAVUL・ZURNA等を使い演奏します。
列や円を作り音楽のテンポに合わせながら腕を上げて揺らしたりします。
複雑なステップや、ハンカチを振りながら踊る事も重要な特徴です。
●KASIKOYUNLARI カシュックオユンラル
中央アナトリア〜中央地中海エリアのKONYA・SILIFKEなどで
手に木製のスプーンを持って叩きながら踊るスプーンダンスです。
元々は遊牧民やトュルクメニスタンの文化から伝わったと言われています。
●HORON ホロン
東黒海地方のTRABZON・RIZE・SAMSUNなどで踊られます。
結婚式や徴兵壮行会等人が集まる祝いの場ででの群舞です。
男女が一列又は半円になり肩や手を組み体を振動させたりかがんだりします。
黒海の名産である小イワシが網にかかり、もがく様子を表現しているようです。
楽器はDAVUL・ZURNA・KAVAL・KEMENCE・SAZ等を使い演奏します。
使用する楽器や踊る人物により種類が以下のように分かれています。
・DUZ HORON 女性によって踊られるホロン
・SALLAMA HORON ダブルとズルナの演奏で主に男性が踊るホロン
・SIKSARAY HORON 黒海生活や黒海人を表現する活気と威勢のあるホロン
・BICAK HORON ナイフのように鋭く力強く踊る男性のホロン
・KIZLAR HORON ケメンジェの演奏で女性が民謡を歌いながら踊るホロン
●BAR バル
北東アナトリアのERZURUMやARTVINなど踊られます。
男女が別々に列を作り手を繋いだ群舞です。
楽器はDAVUL・ZURNA・TULUM・ACCORDION等を使い演奏します。
ハライに似た点もありますが手や腕の動きが独特です。
・ERZURUM BARLARI
男性バル 17個の遊戯構成です。
女性バル 12個の遊戯構成です。
・BAYBURT BARLARI
踊る前にバルの詩の朗読があります。
●KAFKAS カフカス
カフカス諸国近隣のKARS等で踊られます。
グルジアやアゼルバイジャンの民族舞踏から影響を受けた群舞です。
●KILICKALKANOYUNU クルチェカルカンオユヌ
マルマラ海沿岸、オスマン帝国最初の首都ブルサ近辺で男性が踊ります。
全員が当時のオスマン軍服を着て、演奏は無く刀と盾をぶつけながらリズムをとります。
挨拶・宣誓・戦闘・停戦というようなストーリー仕立てになっています。
最初のブルサ包囲でスルタン・オスマンや息子オルハンら率いるオスマン軍兵士がビザンツ軍兵士に対して自分たちの勇敢な戦いぶりや強い精神を見せつける為に行いました。
相手に恐怖心を与え、武術訓練も兼ね軍の士気を高める踊りだったと言われています。
男らしさや勇気の象徴として受継がれたオスマン帝国時代の伝統舞踏です。
●KOLBASTI コルバストュ
黒海エリアのTRABZONで1930年ころに産まれた踊りです。
結婚式などで主に若者たちが踊ります。
警官が酔っぱらいを捕まえて暴行するような叙情詩から来ているそうです。
●CIFTETELLI チフテテリ
トルコのアナトリア地方やバルカン半島で踊られます。
2/4拍子で、クラリネットやバイオリンを使い演奏します。
古代ギリシャで産まれた踊りが周辺諸国に広まったと言われています。
●KARSILAMA カルシラマ
旧オスマン帝国領のペルシア〜バルカン地方の踊りです。
トルコ北西部では今でも結婚式やお祭りなどの祝いの場で踊られます。
トルコ語で「FaceToFace」と言う意味の通りカップル同士が向かい合って
9/8拍子で2・2・2・3の小さい4ステップを踏むのが基本的な動きです。
※トルコの民族舞踏DVDやVCDは以下に掲載してあります。
http://www.oryantalsaray.com/?mode=cate&cbid=681327&csid=5
トルコは諸文明や諸民族が興亡してきた歴史のるつぼな国です。
国土も比較的広く、現在は7つの国と国境を接しています。
エリアにより民族や伝承文化が異なる為、衣装や振付の特色も様々です。
実際には村から村へ何千種類もの民族舞踏があると言われています。
トルコ民族舞踏の代表的な幾つかをご紹介致します。
●HORA ホラ
南マルマラ海〜トラキア地方のEDIRNE・TEKIRDAGIなどのブルガリアとギリシャ
国境方面にて比較的テンポの速い流動的な踊りです。
男女が手を繋いだり腕を組んで膝を曲げながら踊ったりします。
トルコ国外ではバルカン半島へのトルコ移民にもホラが踊られています。
●ZEYBEK ゼイベック
マルマラ海〜エーゲ海〜西地中海エリア一帯で主に男性が踊ります。
オスマン帝国時代に支配下だったウズベキスタン人がエーゲ海方面に
移り住み広まった踊りです。
男性ダンサーはウズベキスタン語で力強い男性を意味する「エフェ」と呼ばれます。
男性たちが自分たちの勇敢さや英雄ぶりを表現しながら踊ります。
楽器はDAVUL・ZURNA・KAVAL・KEMENCE等を使い演奏します。
基本的に9拍子で、速いリズムとゆっくりなリズムに別れているのが特徴です。
地域により何百種も異なるゼイベックがあると言われ、その幾つかが以下です。
・AGIR ZEYBEK AYDIN周辺の男性によるゼイベック
・ASIL ZEYBEK エーゲ海エリアのゼイベック
・TEKE ZEYBEK 西地中海エリアの男女混合によるゼイベック
・KASIKLI ZEYBEK マルマラ海エリアでスプーンを使ったゼイベック
・KIRIK ZEYBEK BALIKEIR周辺のゼイベック
・COKERTME ZEYBEK BODRUM周辺のゼイベック
・ABDAL ZEYBEK キプロス島のゼイベック
●HALAY ハライ
中央黒海〜中部・南東部〜東地中海エリアの広範囲にて、
団結・協力を意味する為、結婚式などの祝いの場で必ず踊ります。
楽器はDAVUL・ZURNA等を使い演奏します。
列や円を作り音楽のテンポに合わせながら腕を上げて揺らしたりします。
複雑なステップや、ハンカチを振りながら踊る事も重要な特徴です。
●KASIKOYUNLARI カシュックオユンラル
中央アナトリア〜中央地中海エリアのKONYA・SILIFKEなどで
手に木製のスプーンを持って叩きながら踊るスプーンダンスです。
元々は遊牧民やトュルクメニスタンの文化から伝わったと言われています。
●HORON ホロン
東黒海地方のTRABZON・RIZE・SAMSUNなどで踊られます。
結婚式や徴兵壮行会等人が集まる祝いの場ででの群舞です。
男女が一列又は半円になり肩や手を組み体を振動させたりかがんだりします。
黒海の名産である小イワシが網にかかり、もがく様子を表現しているようです。
楽器はDAVUL・ZURNA・KAVAL・KEMENCE・SAZ等を使い演奏します。
使用する楽器や踊る人物により種類が以下のように分かれています。
・DUZ HORON 女性によって踊られるホロン
・SALLAMA HORON ダブルとズルナの演奏で主に男性が踊るホロン
・SIKSARAY HORON 黒海生活や黒海人を表現する活気と威勢のあるホロン
・BICAK HORON ナイフのように鋭く力強く踊る男性のホロン
・KIZLAR HORON ケメンジェの演奏で女性が民謡を歌いながら踊るホロン
●BAR バル
北東アナトリアのERZURUMやARTVINなど踊られます。
男女が別々に列を作り手を繋いだ群舞です。
楽器はDAVUL・ZURNA・TULUM・ACCORDION等を使い演奏します。
ハライに似た点もありますが手や腕の動きが独特です。
・ERZURUM BARLARI
男性バル 17個の遊戯構成です。
女性バル 12個の遊戯構成です。
・BAYBURT BARLARI
踊る前にバルの詩の朗読があります。
●KAFKAS カフカス
カフカス諸国近隣のKARS等で踊られます。
グルジアやアゼルバイジャンの民族舞踏から影響を受けた群舞です。
●KILICKALKANOYUNU クルチェカルカンオユヌ
マルマラ海沿岸、オスマン帝国最初の首都ブルサ近辺で男性が踊ります。
全員が当時のオスマン軍服を着て、演奏は無く刀と盾をぶつけながらリズムをとります。
挨拶・宣誓・戦闘・停戦というようなストーリー仕立てになっています。
最初のブルサ包囲でスルタン・オスマンや息子オルハンら率いるオスマン軍兵士がビザンツ軍兵士に対して自分たちの勇敢な戦いぶりや強い精神を見せつける為に行いました。
相手に恐怖心を与え、武術訓練も兼ね軍の士気を高める踊りだったと言われています。
男らしさや勇気の象徴として受継がれたオスマン帝国時代の伝統舞踏です。
●KOLBASTI コルバストュ
黒海エリアのTRABZONで1930年ころに産まれた踊りです。
結婚式などで主に若者たちが踊ります。
警官が酔っぱらいを捕まえて暴行するような叙情詩から来ているそうです。
●CIFTETELLI チフテテリ
トルコのアナトリア地方やバルカン半島で踊られます。
2/4拍子で、クラリネットやバイオリンを使い演奏します。
古代ギリシャで産まれた踊りが周辺諸国に広まったと言われています。
●KARSILAMA カルシラマ
旧オスマン帝国領のペルシア〜バルカン地方の踊りです。
トルコ北西部では今でも結婚式やお祭りなどの祝いの場で踊られます。
トルコ語で「FaceToFace」と言う意味の通りカップル同士が向かい合って
9/8拍子で2・2・2・3の小さい4ステップを踏むのが基本的な動きです。
※トルコの民族舞踏DVDやVCDは以下に掲載してあります。
http://www.oryantalsaray.com/?mode=cate&cbid=681327&csid=5